こんにちは。主婦投資家のYUICOです。
本記事では、投資信託の選び方についてご紹介します。
基準価額に、信託報酬に、純資産・・と、「専門用語が多くてわからない!」という方も多いですよね。
今回は、投資対象別に具体的な商品名を例に挙げながら、解説していきます。
後半では、2022年12月現在「私だったらNISAで何を買うか?」を真剣に考えました✿
オススメ商品だけ見たい方は、そこまで飛ばして読んでいただいてもOKです。
\この記事はこんな方にオススメです/
・投資初心者の方
・自分で商品を調べるのは面倒!という方
・投資額を増やしたい、新しい商品に投資してみたいとお考えの方
・米国株に投資しているけど、他もやった方が良いの?という方
「投資信託って何?」という方は、下の記事もあわせてご覧ください✿
商品の選び方

なるべく偏った意見にならないよう気を付けてご紹介していきますが、私自身は投資対象を偏らないようにしよう・・とはあまり考えていません^^;
投資信託を購入している時点で、ある程度分散投資ができているからです。
保険や預金でも資産を持っているので、あくまで投資信託は「増やす」ことに集中したい構えです。
実際、過去に新興国債券やバランスファンドなど、様々な商品で運用してみました。
相場全体が下がるときはそれらも下がりますし、伸びるときは結局先進国株が一番伸びました。
何より、本業があって片手間で運用するには、まずは自分が管理できる範囲内(1~2本から)で始めてみることをオススメします。
「勉強のためにいろいろと買ってみたい!」「マイナー商品の大化けを狙う!」というのも、もちろんOKですので、ご自身のお財布と時間的余裕を考えて、商品を選んでみてくださいね。
商品選びのポイント
それでは早速、投資信託を選ぶ際に、注目しているポイントをご紹介します。
・投資対象
・リターン
・コスト
投資対象
まずは投資対象を決めましょう✿
何に投資したいか決まっている方は、次の【リターン】へと進んでください。
証券会社の投資信託ページに進むと、優秀ファンドを紹介しているページや、ランキングなどを見ることができます。
これらを見ているだけでちょっとワクワクします^^
個別の商品ページから、月次レポートを開くと、直近の資産配分や組入上位銘柄なども確認することができます。
ただ、これだけでも相当な量があるので、次のポイントでさらに絞り込んでいきます。

ちなみに、年代別・目的別にオススメの商品を紹介しているページもありますが、やはり優秀ファンドなどに比べると見劣りしていました。。
リターン
個別の商品ページから確認できます。
リターンは年率で表されることが多いです。
累積(期間)リターンの場合、その期間のトータルの損益ということになります。
迷った商品があれば、リターンを比較して決めても良いと思います^^
基本的に、期間1年未満のデータは相場にも左右されます。
短期売買を検討している方には必要なデータですが、長期投資予定の方や、運用期間を決めていない方は、参考程度に見ればでOKです。
1年、3年、5年と経ってもマイナスの商品は、手を出さない方が安全でしょう。
新しい商品の場合、5年など長期のデータがないことが多いです。
インデックスファンドであれば、ベンチマークそのものの値動きや、類似商品を参考にすることもできます。
「設定日」を見ると、その投資信託がいつから運用されているのかがわかります。
息の長い、安定運用をしている投資信託には、安心感が持てますよね。
同時に、「リスク」についてもここで確認しておきます。
ここでいうリスクは「危険性」ではなく、リターンの「振れ幅の大きさ」です。
どのくらい値動きする商品なのか、事前に確認しておくことで、相場の下落局面でも落ち着いて運用することができます^^

楽天証券では、分類平均も一緒に載っているので、比較がしやすいです。
SBI証券では、最大上昇率・最大下落率で確認できます。
コスト
商品ページや目論見書などから、確認することができます。
購入時、運用期間中、売却時に、手数料がかかることがあります。
◇購入時手数料
購入金額に対して、●%という形でかかります。
利益に対してではありません。
購入時手数料がかからない「ノーロード」といわれる投資信託も多くあります。
手数料が高いから良い商品、というわけではなく、中身はほぼ同じということも多いです。
手数料のわりに、思うように成果が出ていない商品もあります。
私が運用している日経225インデックスの中にも、購入時手数料が0%~2.2%のものがあります。
運用成果は、ほぼ同じです。
400万円ほどで運用しているので、1回の取引に8万8千円かかるのと、無料なのとでは大きく違いますよね。
◇信託報酬(運用管理費用)
運用期間中、日々差し引かれる手数料です。
こちらも成果にかかわらず、保有額に対して年率●%という形で引かれます。
どの投資信託でもかかるものですが、これも高いもの、安いものがあります。
リターンに大きく影響を及ぼすので、高いものはオススメできません。
期待リターンに対して、信託報酬が高すぎないよう注意しましょう。
ファンドマネージャーが分析・銘柄選定などを行う「アクティブファンド」は、信託報酬が高いことが多いです。
◇信託財産留保額
これは、かからないものがほとんどです。
※不動産投資信託(リート)で、かかることが多いです。
売却代金から●%という形で差し引かれます。

つみたてNISAで投資可能な商品は、「ノーロード」「信託報酬一定水準以下」など、長期の積立・分散投資に適した商品のみとなっています。
類似商品の絞り込み方
次に、似ている商品があったときの絞り込み方をご紹介します。
・純資産額の高い方を選ぶ
・為替ヘッジなしを選ぶ
純資産額
純資産額とは、投資信託の規模のことです。
ざっくりとご説明するとこういうことです。
100人の投資家が、基準価額1万円の投資信託を100万円ずつ買います。
このときの純資産額は、1億円です。
10%値下がりしたら、純資産額は9,000万円になります。
さらに、100人中50人が全部売却したら、4,500万円になります。
基準価額の推移を見れば、運用状況がわかりますが、純資産額はその投資信託を買っている人が増えているのか、減っているのか判断する材料にもなります。
運用実績が長く、安定しているファンドは、純資産額が高いことが多いです。
テーマ型ファンドなどでは、たまに激減しているのを見かけます。。
為替ヘッジ
外国の株や債券に投資する際に生じる、為替リスクを軽減する仕組みです。
まず、為替リスクについてご説明します。
1ドル100円のときに、海外資産を100万円分購入
【円安になった場合】
1ドル120円→海外資産の評価額は120万円に値上がり
【円高になった場合】
1ドル80円→海外資産の評価額は80万円に値下がり
為替変動の影響を受けて、円ベースの評価額が変動することを為替リスクといいます。
為替ヘッジは、「1ドル100円で予約」というように、為替予約を行っておくことで、円高の影響を受けづらくさせる効果があります。
一方で、為替ヘッジのデメリットは、ヘッジコストが高いことです。
例えば米ドルの場合、日米金利差がヘッジコストに影響します。
アメリカで利上げが進んでいる現在のヘッジコストは、年率3%前後まで上昇しています。
購入時手数料や信託報酬でせっかくコストを抑えても、ヘッジコストで年率3%かかっていたのでは、リターンが期待できません。
実際に、為替ヘッジあり・なしを選べる投資信託のリターンを比較しても、なしのほうが高いリターンが出ていることが多いです。
今後円高になると考えている方には有効な手段なので、あくまで商品選びの際の参考までに見ていただければ幸いです。
どんな商品がある?

【投資対象別】商品紹介一覧
ピックアップ方法は、先ほどご紹介した手順のとおりです。
すべて購入時手数料無料の商品です。
一部、つみたてNISAでは購入できない商品も含まれています。

今回は、楽天証券で購入できる商品をまとめています。
SBI証券では、以下の2商品が取り扱い対象外です。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド
松井証券では、以下の1商品が取り扱い対象外です。
三菱UFJ 日本株オープン「35」

※リターンは、運用管理費用が引かれた後です。
※リスクは、危険性という意味ではなく、リターン(損益)の「振れ幅の大きさ」です。期間ごとのリターンの平均値から、何%増減しているかを表しています。リスクが大きいほど、リターンの不確実性が高いことを意味します。
投資信託は、運用方法別に「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があります。
インデックスファンド・・・日経平均株価、S&P500といったベンチマークに、投資成果を連動させることを目指して運用する。
アクティブファンド・・・上記のベンチマーク以上の運用成果を目指して運用を行う。ファンドマネージャーが分析を行い、銘柄の選定・入替を行う。インデックスファンドよりもコストが高い。
国内株式ファンド
iFree日経225インデックスは、日経平均株価(主要225社)に連動させることを目指して運用しています。
(普段私が運用しているのも、この投資信託です✿)
eMAXISSlim国内株式(TOPIX)は、東証株価指数(配当込み)に連動させることを目指して運用しています。
東証株価指数(TOPIX)とは、元東証一部上場企業、全銘柄の時価総額を加重平均して出した指数です。
年金積立 Jグロースは、TOPIXの動きを上回る成果を目指して運用する、アクティブファンドです。
実際に、長期で見るとTOPIXを上回るリターンを維持しています。
三菱UFJ 日本株オープン「35」は、「企業の成長性」に着目して厳選した35銘柄に主に投資する、アクティブファンドです。
アクティブファンドは、コストが高いことから、インデックスファンドにリターンが劣ると言われています。
しかし、この2つのファンドは、長期的に見るとインデックスファンドを上回る運用成果を出しています。
海外株式ファンド
eMAXISSlim米国株式(S&P500)は、S&P500に連動させることを目指して運用しています。
S&P500とは、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している、主要500銘柄の時価総額を加重平均して出した指数です。
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国および新興国の株式等(DR(預託証書)を含む)に投資するインデックスファンドです。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースは、主として成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資するアクティブファンドです。
ベンチマークはS&P500ですが、期間5年で見るとインデックスファンドよりも高い運用成果を出しています。
キャピタル世界株式ファンドは、実質的に世界各国の株式等に投資するアクティブファンドです。
評判を検索すると消極的なコメントも多いですが、実績があり、純資産額も安定して増えています。
国内債券ファンド
株よりもリスクの低い債券ファンドですが、その分リターンも控えめです。
さらに、インフレ局面では債券価格が下落する傾向にあるので、今年に入ってからは軒並み基準価額が下がっています。
正直、現時点でオススメできるものは、以下のファンドくらいでした;;
東京海上セレクション・物価連動国債は、主に日本の物価連動国債に投資するインデックスファンドです。
インフレリスクにも対応できる債券ファンドです。
海外債券ファンド
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)は、米ドル建て高利回り事業債(ハイ・イールド・ボンド。主にBa格(ムーディーズ社)以下またはBB格(S&P社)以下)を中心に分散投資を行う、アクティブファンドです。
事業債とは、社債のことです。市場から直接資金調達を行う際に発行します。
ハイイールドとは、高利回りのことです。
インフレ局面での債券投資に、ハイイールド債は有効な選択肢の1つです。
投資先の見極めが難しいため、代わりに運用を行ってくれるところは、投資信託の魅力ですね。
インド債券ファンド(毎月分配型)は、インドの債券投資に強みを持つ「コタック・マヒンドラ」グループが運用するファンドを通じて、国債、政府機関債、地方債、社債、国際機関債等に投資する、アクティブファンドです。
インドの人口は、2023年にも中国を抜き、世界第一位になると言われています。
成長可能性を期待できる反面、純資産額の減少や、コストの高さが気になるところです。
国内不動産投資信託(リート)
簡単に不動産投資ができ、分配金が高いJリートは一定の人気がありましたが、コロナショックの影響を大きく受けました。
フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンドは、国内の取引所に上場(これに準ずるものを含む)されている不動産投資信託証券(リート)を主な投資対象とするアクティブファンドです。
信託財産留保額が0.3%かかります。
海外不動産投資信託(リート)
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)は、主に米国の金融商品取引所上場(上場予定を含む)及び店頭登録(登録予定を含む)の不動産投資信託証券に投資する、アクティブファンドです。
信託財産留保額はかかりません。
バランスファンド
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内債券、国内株式、海外債券、海外株式に約25%ずつ均等に投資するバランスファンドです。
半分は株であるものの、リスクは10%少々に抑えられています。
LOSA長期保有型国際分散インデックスファンドは、実質的に世界各国の様々な資産に分散投資を行うバランスファンドです。
資産配分は株式55%、債券35%、REIT10%を目安としています。
フィデリティ・バランス・ファンドは、日本を含む世界各国の株式、債券及び短期金融商品に投資するバランスファンドです。
現在の主な資産配分は、国内株式20.9%、海外株式38.0%、円建債券4.2%、外貨建債券23.8%です。
運用期間中、緩やかに調整されます。株式部分は、個別企業分析により選定されます。
「楽天・資産づくりファンド」シリーズも初心者が選びやすく、着実に純資産を増やしています。
ただ、新しい商品で実績から判断することができないので、個人的には少し様子見かな?と思いました。
【2022年12月最新】オススメ商品!

20~40代の資産形成層の方へ向けたオススメ商品です。
つみたてなら「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」です。
まとまった資金で運用を検討しているのであれば、これに加えて「eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)」が選択肢に入ってくると思います。
ただ、eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)も、現状57.6%はアメリカに投資しています。
米国株に投資していない「iFree日経225インデックス」でも、アメリカ経済の影響を受けて、基準価額が動いています。
そのため、投資対象を株としている限りは、あまりリスク分散の期待は持てないかなと思っています。
かといって、債券ファンドやバランスファンドが良いのか?というと、そうとも限りません。
債券は低リターン、低リスクです。
相場全体が下がるときは、多くの場合、債券ファンドやバランスファンドも下がります。
(下げ幅は小さいです!)
退職して資産のほとんどを運用している、資産を取り崩しながら生活しているという、リタイアメント層の方が取り入れるべき選択肢かなと思っています。
これからの資産形成を目的としている20~30代の方は、下がったときには売却しないことを前提に、より成長可能性が高い分野に投資すべきだと個人的には考えています。

もちろんそのときに困ることがないよう、余裕資金で始めるということが大事です!
ちなみに、アクティブファンドについては賛否が分かれるところではありますが、わが家のジュニアNISAは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」を購入しています。
なぜ賛否が分かれるかというと、ほとんどのアクティブファンドがインデックスファンドに、パフォーマンスで負けるというデータが出ているからです。
アクティブファンドは、市場分析・銘柄選定などのコストが高いためです。
とはいえ、5年で見ると「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」が、S&P500インデックスファンドにパフォーマンスで勝っていたので、期待を込めてつみたてをしています。
※「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」は2018年設定なので比較できませんが、他のS&P500に連動する投資信託と比較しています。
子どもの教育費のように、15~20年運用できる資金であれば、企業の成長可能性を判断して、個別銘柄選択をしているファンドもなかなか魅力的です^^
オススメ証券会社3選!
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上記の3社は、どれも信頼できる証券会社ですが、ご自身が使いやすいものを選んでみてくださいね^^
最後に

投資信託には様々な種類があって、迷ってしまいますよね。
口コミなどを調べ始めると、いろんな意見も飛び交っています。
リスクリターンやコストの見方などがわかってくると、「なんとなく」から、より納得感のある商品選びができると思います^^
2022年12月の最新オススメ商品として、今回は「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」をご紹介しましたが、長期的にこの流れは続くと思っています。
短期的な相場に一喜一憂するのではなく、時間を味方につけて、着実に増やしていけると良いですね✿
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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