こんにちは。主婦投資家のYUICOです。
本記事では、20代・30代で始めたい資産形成方法についてご紹介します。
現在ではさまざまな金融商品がありますが、「どれを選んだら良いのかわからない!」という方のために、簡単にそれぞれの特徴をご紹介します。
すべて使ってみた結果、個人的に一番オススメだったつみたてNISAについて、わかりやすく解説していきたいと思います✿

この記事はこんな方にオススメです。
- 20代・30代の方
- これからつみたてを始めようと考えている方
- 運用初心者の方
- いろいろ手を出してみたけれど、結局何が良いのかわからないという方
初心者の方がご覧になるという前提で、安定的な運用方法を中心にご紹介します。
今まで投資信託や保険、外貨預金は元本保証がないから・・と敬遠されていた方もぜひ一度チェックしてみてくださいね^^
逆に、20代・30代だけど既に結構貯金がある、という方にはしっくりこないかもしれません。
既にある貯金での運用方法についても、別の機会に触れたいと思います。
【オススメ度別】つみたて方法ランキング

あくまで個人的な意見です^^;
★が多いものほど優先順位が高くなっています。
もちろん★が多いのには理由がありますので、このあと解説します。
★★★★つみたてNISA
★★★個人年金保険
★★外貨預金
★★財形預金
★円預金
【特徴別】つみたて方法比較表


流動性とは、「資金化のしやすさ」という意味で使っています。
効果が全く無いもの、ほとんど無いものは×です。
費用がかからないものは◎ですが、リターンが上回る場合もあるので、必ずしも△が悪いわけではありません。
「増やす」という目的において、特に重視すべきポイントは「リスク」「リターン」「節税効果」です。
【つみたてNISA】
元本保証はありませんが、比較的リスクを抑えて運用できるため、リスクリターンのバランスの良いつみたて方法です。
コストも低く、税制の優遇を受けられるというメリットがあります。
購入・売却が手軽にでき、投資対象も金融庁が定めた基準をクリアした投資信託のみです。
投資初心者の方でも、簡単に始めることができます。
インフレに強く、長期でつみたてをするなら、個人的にはつみたてNISA一択だと思います。
【個人年金保険】
老後の備えとして、長期的に積み立てることを前提としたつみたて方法です。
期間は最低でも10年くらいです。
商品によっては、契約時に利率が確定し、長期で保有すれば元本割れを避けることもできます。
生命保険料控除制度を利用できます。
個人年金保険については、以下の記事で詳しく解説しています。
【外貨預金】
円預金よりも利率が良いです。上手く活用できれば、為替差益も期待できます。
外貨ベースの元本は保証されますが、円換算したときに為替変動の影響を受けるため、元本割れする可能性があります。
円から外貨に替える際に、手数料が発生します。
この手数料を安く抑える工夫をしないと、利益を出しづらいです。
また、外貨といっても「預金」なので、長期でつみたてる際には、インフレに注意です。
【財形預金】
会社の福利厚生の1つです。大枠では定期預金に含まれます。
運用に抵抗がある方や、一部は安定的に円預金で持っておきたい方にオススメです。
財形預金については、以下の記事で詳しく解説しています。
【円預金】
特に説明する必要はないかと思いますが、いつでも入出金可能な預金です。
近い将来、使う目的が決まっているお金は円預金に貯めておきましょう。
続いて、つみたてNISAが一番オススメな理由をお伝えします✿
つみたてNISAとは?一般NISAとの違いは?

通常、株や投資信託で運用した場合、利益に対して20.315%の課税がされます。

例えば100万円投資し、120万円で売却した場合、利益の20万円に対する20.315%、
つまり、40,630円が利益から引かれてしまうということです。
それがNISA口座を使って株や投資信託を購入すると、決められた金額まではいくら利益が出ようとも、非課税で受け取ることができます。
NISAには一般NISAとつみたてNISAがあり、それぞれ保有可能期間や上限額が定められています。
「これからお金を貯めていきたい」という方には、つみたてNISAがオススメです。
<2023年までのNISA>
出典:金融庁ウェブサイト NISAとは?
つみたてNISAの年間上限額は、40万円です。
非課税で保有できる期間は、20年間です。
その間に、売却して得た利益はすべて非課税になります。
毎年1~12月までの1年間で、その年の非課税枠が利用できます。
ですので、来年まではとりあえず上の表を確認しておけば大丈夫です。
2024年からは、改正後の新NISAが始まる予定です。
詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください^^
実は一般NISA、つみたてNISAどちらでも積み立てることは可能です。
ただし、一般NISAの場合、利益確定せずに5年経過してしまうと、課税口座に移すか、新たにできたNISA枠を使用するか(ロールオーバー)、または売却するかを選ぶ必要があります。
ロールオーバーするとその年の非課税枠を使用してしまうので、NISAを使った投資可能額は下がってしまいます。
一方、つみたてNISAは非課税枠が40万円(毎月33,000円くらい)となりますが、20年間保有することができます。
そんなに長く持たない、投資額が40万円では少ない、という方は一般NISAでもOKです。
ご自身に合った方を選ぶようにしましょう^^
つみたてNISAがオススメな理由
こちらは金融庁HPの資産運用シュミレーションの結果です。
毎月3万円のつみたてをした場合、運用しなければ360万円貯まります。
3%の利回りで運用しながらつみたてをした場合、59.2万円が上乗せされ、419.2万円となります。
出典:金融庁ウェブサイト 資産運用シミュレーション
想定利回り3%の根拠ですが、これは選ぶ商品によって異なります。
リターンの高い商品ほど、リスクは高くなります。
しかし、現在楽天証券で、20代女性が選ぶ投資信託(つみたて)ランキング1位は「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」です。
この商品の過去3年間のリターン(年率)は20.97%です。
(正直データは10年分くらい欲しいところですが、新しい商品なので仕方ありません。)
選ぶ商品によっては、資産形成の強力な手段となります。
上記の金融庁HPのリンクから、試算ができるようになっていますので、気になる方は試してみてください。
つみたてNISAのリスク
とはいえ、シュミレーション通りに毎年綺麗に右肩上がりというわけではありません。
NISAを始めるにあたって、リスクについてもきちんと理解しておく必要があります。
出典:金融庁ウェブサイト 投資の基本
株価変動リスク 株(株式)の価格が上下する可能性のこと。
株価(株式の価格)の変動は、日本はもちろん、世界各国の景気や経済の動向、政治や経済の情勢のほか、株式を発行している企業の業績など、さまざまな要因によって起こります。信用リスク(デフォルト・リスク) 株式や国債・債券などを発行している国や企業が、財政難や経営不振などを理由に投資家から預かっていたお金(元本)や利息の一部または全部を返済する能力がなくなる可能性のこと。 流動性リスク 市場(マーケット)で金融商品を売りたいときに売ることができなかったり、希望する価格で売れなかったりする可能性のこと。 金利変動リスク 金利の変動によって、債券の市場価格が変動する可能性のこと。
金利が上昇すると、債券価格は下落し、金利が低下すると、債券価格は上昇します。為替変動リスク 異なる通貨の為替相場の動きにより、外貨建ての円換算による金融商品の価値が変動する可能性のこと。
例えば、ドル建てで金融商品を持っている場合、為替相場が円高・ドル安に動いたときには、日本円で見たとき外国証券の価値が減少することになります。このドル建てで持っている金融商品の価格が、将来の円高・ドル安によって価格が減少する可能性のことを、「為替変動リスク」と呼んでいます。
株であれば、株価変動リスク、信用リスク、流動性リスクが発生します。
投資対象の株や投資信託に外国のものが含まれていれば、為替変動リスクも発生します。
投資信託であれば、複数銘柄の株や債券などに分散投資している分リスクは下げられますが、影響は受けます。
先ほどご紹介した「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」を例に、ご説明します。
3年間で年率リターン20.97%という優秀な商品ですが、直近でいえば9/13の基準価額20,600円から9/28の基準価額18,570円までで、10%近く下げています。
仮に9/13に100万円購入した人がいたら、90万円近くまで目減りしてしまったことになります。
こうした事態を防ぐためにも、
- 一括で購入せずに、つみたて投資をする
- 長期保有できる余裕資金で始める
- 分散投資をする
ということが大事になってきます。
【リスクを減らす】時間の分散(ドルコスト平均法)
一括で購入せず、つみたて投資することには、以下のようなメリットがあります。
最初に投資信託を購入した1月時点の単価が1口10円だった場合、10,000円で1,000口購入できることになります。他方で、最も値が下がって1口2円になった9月時点では、同じ1万円で5,000口購入できることになります。
1年間経った時点での投資総額は、1万円/月×12ヶ月ですので、120,000円、購入した投資信託の総口数は27,123口になっています。○12月末時点の投資信託の価額:5円/口×27,123口(総投資口数)=135,615円
○12月末時点の投資総額:10,000円/月×12ヶ月=120,000円
○損益:135,615円-120,000円=15,615円(利益)
仮に12月の時点で投資を止めた場合、12月時点での1口当たりの価額は5円ですので、この時点で保有している投資信託の価額は、5円/口×27,123口で135,615円になり、投資総額の120,000円と比較すると、15,615円(135,615円-120,000円)の利益が出ていることが分かります。
出典:金融庁ウェブサイト 投資の基本
上のグラフを見ると、最初に投資信託を購入し始めたときよりも、投資を止めたときの方が、1口当たりの価額は下がっていますが、計算してみると、結果的には利益が出ていたということになります。これは、投資の時間(時期)を分散したことで、1口当たりの投資価額が平準化され、高い値段の時に投資した分の値下がりが、低い値段のときに投資した分の値上がり分でカバーされた結果ということができます。

要約するとこうです。
毎月一定金額を購入していれば、価格が高い時には少ない量だけ買い、安い時には多くの量を買うことができます。
売却時に、つみたて開始時よりも価格が下がっていたとしても、利益が出ました!ということを言っています。
リスクを減らす方法として有効な手段です。
【リスクを減らす】長期保有
投資信託には、運用期間の定めはありません。
資金の受け渡しに多少時間はかかるものの、手放そうと思えば翌日でも手放すことができます。
安く買って、高く売るという方法が王道ではあるものの、それを短期間でやろうとするのは非常に困難です。
先ほどの例のように、長期で見ると好調な運用実績を持つ投資信託も、短期間だけを切り取ってみると、大きく下落していたりします。
すぐに使うかもしれない生活資金ではなく、このお金がなくても数年は大丈夫。という余裕を持った金額で始めましょう。
【リスクを減らす】投資対象の分散
投資信託を例にお話ししているのは、株に投資するよりもリスクが低いからです。
また、一般NISAでは株式も購入可能ですが、つみたてNISAでは投資信託のみが投資対象となります。
投資信託とは、投資家から資金を集めて、運用の専門家が国内外の株式や債券、リート、コモデティ(金などの現物資産)などに分散投資をしています。
そのため、1社が経営不振に陥ったとしても、他でカバーできるような仕組みになっています。
仮に、日経平均株価やS&Pといった指数に連動する運用成果を目指す(債券などが含まれない)商品であっても、1社だけの株に比べるとリスクはぐんと下がります。
プロが代わりに運用を行ってくれるので、自身で投資先の判断をしなければならない株に比べて、初心者向けであるといえます。
ここまで、節税効果とリターン、リスクについてお話してきました。
次では、残り2つのポイントについてご説明します。
つみたてNISAの流動性と費用
流動性について
ここでの流動性は「流動性リスク」ではなく、「資金化のしやすさ」という意味で使わせていただきます。
つみたてNISAには、非課税保有期間が定められていますが、逆に「一定期間保有しなければならない」という決まりはありません。
ただし、投資信託の売買には若干のタイムラグがあるので、注意が必要です。
【基準価額の決定】
基準価額とは、投資信託の値段のことで、株でいうところの株価です。
基準価額は申し込みが締め切られてから、決定します。
一般的には以下のとおりです。
投資対象が国内の資産である投資信託・・・申込日当日(夜)
投資対象が海外の資産である投資信託・・・申込日の翌日(夜)
【受渡日】
受渡日とは、取引が成立し、売買代金が授受される日のことを言います。
売却時は申し込んでから口座に入金されるまで、数日(通常2~6営業日ほど)かかります。
これは商品によって異なりますので、購入時に確認しておくと良いでしょう。
費用について
投資信託には、購入時・保有期間中・売却時にそれぞれ費用がかかることがあります。
【購入時の手数料】
「購入金額に対して何%」といった形です。
ここで3%などかかってしまうと、年率3%のリターンでは取り戻すのに数年かかってしまいます。
今は、購入時手数料無料の「ノーロードファンド」という商品も、種類豊富にあります。
特に、つみたてNISAを選んだ場合、投資できる商品はすべてノーロードファンドになります。
【保有期間中の手数料】
運用管理費用のほか、監査報酬や売買委託手数料など諸費用があります。
こちらは保有額に応じてかかる費用です。
利益から引かれるのではなく、「総資産額に対して何%(年率)」という形で、日々差し引かれています。
指数に連動するインデックスファンドは比較的安く、年0.1%を下回るものもあります。
逆に、指数を上回る運用成果を目指すアクティブファンドなどは比較的高く、2%近いものもあります。
こちらもつみたてNISAでは、一定水準以下の基準を満たした商品のみ投資可能となっています。
【売却時の手数料】
信託財産留保額といいます。これはかからないものが多いです。

費用はリターンにダイレクトに影響しますので、期待リターンに対して高すぎないか確認するようにしましょう。
また、ほぼ同じ内容の商品でも費用が異なるケースは多々あるので、商品数が多い銀行・証券会社を選ぶのが無難です✿
最後に

私自身いろいろと試してみた結果、増えたと実感できたのがNISAだったので、今回ご紹介しました✿
NISA制度が始まったのが2014年で、私もその年から利用を始めましたが、当時の日経平均株価は15,000円ほどでした。
付き合いで始めたものだったので、利益が出たらすぐに売却してしまったのですが、現在は27,000円前後まで上昇しています。
社会人になってから一番お金を使ったタイミングが、結婚式をした2018年です。そのときでさえ20,000円を超えています。
「それは過去の話でしょう?」と思うかもしれませんが、GDPと株価は相関性が高いと言われています。
日本のGDP成長率は低いものの、緩やかに上昇していますし、現状GDPの規模は世界第3位です。
もちろん投資対象を海外の資産にすることも可能です。
いつ投資しようか迷うくらいなら、1日でも早くからつみたてを始めることが大切だと思います。
私自身、あの頃もっと投資に関する情報が身近であったなら、もっと長期で積み立てていたのにな、という気持ちです。
「元本保証がない」という言葉をあまり恐れすぎず、勉強代と思ってまずは少額から試してみてはいかがでしょうか^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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