一般NISAは、2024年からの新NISAを待つべき?2023年から始めるメリットを解説✿

お金を増やす

こんにちは。主婦投資家のYUICOです。

2024年1月以降、新NISAが始まることが決定しています。

今から現行NISAで投資を始めるか悩んでいる方向けに、新NISAについてわかりやすく解説していきます。

「今から始めたら、すぐに売却しないといけないのではないか?」「新NISAと併用するとややこしくなるのではないか?」そんな疑問にお答えします✿

前半は、改正前の「2階建て構造の新NISA」について、まとめています。

後半は、2022年12月16日に発表された、税制改正後の内容を踏まえた新NISAについてです。

改正後の内容が気になる方は、そこまで飛ばして読んでいただいてもOKです^^

\この記事はこんな方にオススメです/

・NISAに興味があるけど、すぐに始めるべきか悩んでいる方

・現行NISAと新NISAの変更点を知りたい方

・新NISAが始まったら、今のNISAをどうすれば良いかわからないという方

・税制改正後の新NISAの内容を手っ取り早く知りたいという方

以下の記事では、つみたてNISA利用中・利用検討中の方向けに、新NISAを解説しています。

よろしければあわせてご覧ください。

今からNISAを始めても良い?

結論から言うと、今からNISAを始めてOKです^^

新NISAが始まるからと言って、「現行NISAの保有商品を売却しなければならない」「口座を閉じなければいけない」というわけではありません。

改正後のNISAでは、2023年12月末までに購入した資産は、新NISAの外枠で運用が継続できることになっています。

これまで一般NISAを利用していた方は、2024年以降、自動で新NISAが開設される予定でした。

改正案発表後は、探した限りではどの証券会社も、これについては明記していません。

つみたてNISAも加わったことや、現行NISAが外枠扱いとなったことで、今後変更になる可能性もあります。

証券会社としては自動で移行できるよう、システム上可能か確認をしている最中かな?と思っています。

2023/01/28 追記

楽天証券からは、いち早く情報が開示されました。

既に、一般NISA・つみたてNISA口座開設済みの方は、2024年以降自動で新NISA口座開設されるそうです。

つみたて設定もそのまま、引き継ぐ方向で調整中のようですよ^^

NISAの年間投資枠は、毎年1月1日から12月31日まで利用することができます。

満額使い切れず、余ったとしても、翌年に繰り越すことはできません。

せっかくの非課税枠なので、2022年・2023年の枠も利用しておきたいですよね^^

次の項目では、改正前の新NISAについて、解説していきます✿

2階建て構造の新NISAとは?

ここからはあくまで、改正案発表前に決定していた新NISAについてまとめています。

変更となっている部分も多いので、「改正後の内容から知りたい」という方は、「【2022年12月16日発表】新NISAの制度拡充!」まで飛ばしてください。

現行NISAとの変更点

まず、前提として、NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。

新NISAと言われているのは、「一般NISA」のほうでした。

つみたてNISAについては、5年間の制度延長のみの予定でした。

※「一般NISA」と「つみたてNISA」は、1年単位で変更が可能です。

主な変更点は、以下のとおりです。

2階部分で運用するには、1階部分の利用が条件となります。

(20万円全額を使い切る必要はありません。)

しかし、既に一般NISAで運用している方、投資経験者で1階部分を利用しないと申請した方については、2階部分(102万円)のみ利用することができます。

ただし、その場合投資できるのは上場株式のみです。

投資信託やETFなどは、対象外となります。

非課税保有期間5年が経過したあとは?

一般NISAは、非課税保有期間の5年間で利益確定した場合に、非課税となる制度です。

つまり、2022年の1月~12月に購入した金融商品は、2026年12月末までに売却する必要があります。

売却をしない場合、以下の2つの方法があります。

・課税口座(特定口座・一般口座)に移す

・ロールオーバーして、新しくできた非課税枠(新NISA)に移す。

ロールオーバーすることで、新たに5年間、非課税で保有することができます。

ただし、その年の非課税枠を使用してしまうので、その年非課税で投資できる金額は下がります。

新NISAへのロールオーバー

ロールオーバーのやり方

ロールオーバー自体はとても簡単です。

一般的に、手続きは10月~12月上旬頃としているところが多いです。

オンライン、郵送、窓口など、様々な申込チャネルがあります。

非課税投資期間が満了を迎える保有銘柄のうち、ロールオーバーする銘柄を選ぶだけです。

用意された書類や申込画面にチェックを入れるだけ、というもの多いです。

証券会社や銀行によっては、事前に対象者に書類を郵送してくれたりします^^

基本的には、マイページの通知やメールでお知らせが来るので、見逃さないようにしましょう。

何も手続きをしないと、課税口座に自動的に移ってしまいます。

ロールオーバーした場合のNISA枠の使い方

新NISAへのロールオーバーには、上限額がありません。

そのときの評価額が、新NISAの上限額(122万)を超えていても、全額ロールオーバーすることができます。

以下の順番で、非課税投資枠を利用します。

①2階部分(102万)を優先して使用

②超えた分は1階部分(20万)を使用

※ロールオーバーできるのは、新NISAの2階部分で投資できる金融商品に限ります。(監理銘柄や整理銘柄、レバレッジ型投資信託などは対象外)

残った金額が、その年新たに非課税で投資できる金額です。

【2022年12月16日発表】新NISAの大幅拡充!

改正後の新NISAの概要

実は、まだ始まってもいない新NISAの制度拡充が、既に予定されています。

2022年12月16日に発表された「令和5年度与党税制改正大綱」に盛り込まれています。

来年国会審議後、可決されれば、変更後の内容で施行されることになります。

今のところ、予定されている内容は以下の通りです。

おさえておきたいポイント!

・2階建て構造がなくなり、一般NISAとつみたてNISAが一本化される

・非課税保有期間が無期限となるため、面倒なロールオーバーが不要に

・年間の投資上限額は、最大360万円(成長投資枠240万+つみたて投資枠120万)

・【重要!】生涯非課税限度額が新設

生涯非課税限度額とは、1人あたりに設けられた生涯にわたる非課税投資の限度額です。

1人あたり1,800万円で、成長投資枠のみ利用の場合は1,200万円が上限となります。

(成長投資1,200万円+つみたて投資600万円という形であれば、1,800万円まで使えます。)

これだけ聞くと、普段アクティブに売買されている方は「なんだ。5年くらい使ったら終わりか。」と思うかもしれません。

しかし、現行NISAとの一番の違いは、この生涯非課税限度額は再利用できるということです。

つまり、一度売却して枠が空けば、年間上限額の範囲内であれば、また非課税で投資することができます✿

NISAは損益通算ができない点だけ注意です。

また、この1,800万円というのは投資額(取得価額)に対してなので、評価額が1,800万円を上回っても問題ありません。

そこは、現行NISAと同じなので、イメージしやすいですね^^

【結論】2022年・2023年からNISAを始めるメリットはある?

今のところ、メリットはありそうです^^

先ほど、ご説明した「生涯非課税限度額」に現行NISAで購入した分は含まれません。

なお、現行の一般NISA及びつみたてNISAについては、令和5年末で買付を終了することとするが、非課税口座内にある商品については、新しい制度における非課税限度額の外枠で、現行の取扱いを継続する。

令和5年度与党税制改正大綱 

つまり、2022年・2023年に毎年120万円ずつ、240万円を利用していた場合、新NISAの1,800万円とは別に運用が継続ができます。

「5年以内に売却するよ」という方には関係のないお話ですが、長期投資を検討している方には、一点注意点があります。

新NISAへのロールオーバーはできないため、5年経過後は課税口座に移さなければなりません。

その場合、時価で払い出されるので、NISAを使ったことで、不利になる可能性もあります。

仮に120万円投資した資産が、そのとき評価額100万円になっていたとします。

100万円で課税口座に移し、その後120万円に評価額が戻ったタイミングで売却したら、20万円は利益と判断され、約4万円課税されてしまいます。

利益が出ていれば、課税口座に移す前に一度売却し、利益確定させた方が良いでしょう。

外枠で管理している運用商品が5年経過後、ジュニアNISAのように「継続管理勘定(※)」等に移せると良かったのですが、これはできないことが金融庁ウェブサイトに明記されています。

※継続管理勘定に移せば、18歳になるまで非課税で保有できるという仕組みです。新規購入はできません。

これがネックになるという方は、無期限で保有できる新NISAが始まるまで待つか、つみたてNISA(20年間保有可能)で始める、という選択肢があります。

ただ、投資は早く始めるほど、複利効果が見込めるため有利です。

また、NISAを使わずに投資をすれば、必ず利益に対して20.315%の課税がされます。

自分なら、ロールオーバーの可否にかかわらず、NISAを利用するかな、という感じです。

2023年の枠の利用には、まだまだ時間があるので、ゆっくり考えてみてくださいね^^

以下の記事では、投資信託の選び方を紹介しています。

よろしければあわせてご覧ください✿

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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