こんにちは。主婦投資家のYUICOです。
投資初心者の方向けに、投資信託の始め方について、わかりやすく解説します^^
「まずは口座開設!」と意気込んだものの、「特定口座?一般口座?源泉徴収あり?なし?」と、いきなり困った方も多いのではないかと思います。
本記事では、口座開設の流れから、商品の選び方、運用開始後の管理の仕方までご紹介します。
今日から始めよう!と思っていただけることを目標に、なるべく具体的に書いています✿
その前に「投資信託って何?」という方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
まずは口座を開設しよう!

口座開設の流れは、以下の通りです。

①書類準備
本人確認書類とマイナンバー確認書類が必要です。
個人番号カードがあるとスムーズです。
マイナンバー確認書類は、住民票や通知カードでもOKなので、金融機関の案内を読んで、事前に準備しましょう。
②口座開設申込(最短即日~)
【ポイント1】普通預金・クレジットカードをセットしよう!
同じ系列の金融機関に、普通預金口座もセットで作成したほうが、取引がスムーズです。
投資信託購入前に「入金する」という作業が省けます。(自動入金(スイープ)機能といいます。)
投資専用の預金口座を作ると、生活費や貯金と区別できるので、その点も重宝しています^^
さらに、つみたてをする予定があるなら、クレジットカードもセットで作るとポイントが貯まります。
年会費無料、新規入会でポイントプレゼントというところが多いので、投信つみたて用に作っておくとお得です。
(組み合わせ例)
楽天証券の証券口座 + 楽天銀行の普通預金口座 + 楽天カード
SBI証券の証券口座 + 住信SBIネット銀行(NEOBANK)の普通預金口座 + 三井住友カード
三菱UFJ銀行の普通預金口座 + 三菱UFJ銀行の投資信託口座 (クレジットつみたて不可)
【普通預金をセットで作らなかった場合は?】
銀行系ではまず必須です。
証券系は、購入前に他の銀行から証券口座へ、資金を入金する必要があります。
銀行窓口やATMから振り込む場合を除き、銀行側のインターネットバンキングの設定が必要です。
証券会社と提携している銀行であれば、振込手数料がかからない場合があります。
銀行側ではなく、まずはいったん証券会社側からマイページにログインし、入金を試してみましょう^^
上記の作業は、スポット(一括)購入など、クレカ払いできない場合に必要になります。
【ポイント2】NISA口座(非課税口座)を同時に申し込もう!
NISAは、すべての金融機関で1つだけしか開設できません。
金融機関の変更は1年単位で可能です。
NISAには、一般NISAとつみたてNISAがあります。
違いは以下の通りです。
<2023年までのNISA>
出典:金融庁ウェブサイト NISAとは?
2024年からは、新制度が開始されます。
以下の記事にまとめているので、ご興味があればご覧ください。
購入した年から、一般NISAで5年、つみたてNISAで20年以内に売却すれば、利益が非課税になります。
NISAを使って購入できる上限額は、一般NISAで120万円、つみたてNISAで40万円です。
自分でタイミングを見て売買したい人 → 一般NISA
長期でつみたてしたい人 → つみたてNISA
という選び方が一般的です。
ちなみに、一般NISAとつみたてNISA、どちらを選んでも、つみたてをすることはできます。
一般NISAを選んだ場合、上限額が年間120万円と高い代わりに、非課税保有期間が5年と短いです。
5年経過しても売却しない場合、新しいNISAの枠へ移す(ロールオーバー)か、課税口座に移すか選ぶことができます。
(※新NISAの改正により、ロールオーバーはできなくなりそうです。)
【ポイント3】特定口座?一般口座?
NISA(非課税口座)の上限額を超えた場合、課税口座で購入することになります。
初心者の方であれば、特定口座(源泉徴収あり)がオススメです。
自身で確定申告をする必要がなく、税金を利益から自動で差し引いてくれます。
特定口座(源泉徴収なし)や一般口座を選んだ場合、自身で確定申告をする必要があります。

特定口座(源泉徴収なし)、一般口座を選ぶ人はこんな人!
・複数の金融機関で取引をしていて、どこかで損失が出た際に、利益と相殺して税額を下げる「損益通算」をする人
・一般口座でしか購入できない商品(未公開株など)を購入したい人
利益が20万円以内に収まった場合も、確定申告をする必要がありません。
特定口座(源泉徴収なし)や一般口座は、余計な税金を支払う必要がないというメリットもあります。
確定申告に慣れていて、年間20万円超の利益出ても対応できる方は、特定口座(源泉徴収なし)を選ぶと良いでしょう。
特定口座(源泉徴収なし)では、「年間取引報告書」という確定申告の際に必要な書類を、金融機関が発行してくれるので便利です。(一般口座では発行されません。)
【専業主婦の方は注目です!】
他に所得がない専業主婦の方は、基礎控除の48万円分までは、利益が出ても非課税になります。
育休中で配偶者控除の対象となる方もそうです。(育休手当は、所得税の課税対象外です。)
その場合、特定口座(源泉徴収あり)を選んでいても、確定申告をすれば税金が還付されます。
(税務署に確認しました^^;)
【ポイント4】キャンペーンをチェックしよう!
家族等の紹介で口座開設したり、投信つみたてでポイントプレゼント!というキャンペーンがあるので、事前に使えるものがないかチェックしましょう^^
登録後にエントリーが必要なものも多いので、要チェックです。
③初期設定
ログインIDやパスワードの設定をします。
ここまで終われば、ログインして取引開始です^^
※普通預金やクレジットカードを新たに作った方は、後日カードが郵送されます。
商品を選ぼう!

どんな商品がある?
【投資対象】
主に以下のものがあります。
・株式
・債券
・不動産
・コモデティ(金・エネルギーなどの商品)
日本国内、海外(先進国・新興国・全世界など)からも、選ぶことができます。
これらに分散投資した「バランス型」と呼ばれる商品もあります。
【運用方法別】
インデックスファンド・・・日経平均株価、S&P500といったベンチマークに、投資成果を連動させることを目指して運用する。
アクティブファンド・・・上記のベンチマーク以上の運用成果を目指して運用を行う。ファンドマネージャーが分析を行い、銘柄の選定・入替を行う。インデックスファンドよりもコストが高い。
商品の選び方
まずは投資対象を選びましょう^^
・右肩上がりに伸び続けている「米国株」
・米国株だけでは怖いから「全世界株」
・よく知っている企業が多い「日本株」
といったように、興味のある分野をチェックしてみると良いでしょう^^
投資対象を決めたら、運用方法(インデックス・アクティブ)で決めても良いですし、ランキングなどを参考に選ぶのも良いと思います。
個人的には、初心者の方であれば、以下の条件がオススメです。
・ノーロード(購入時手数料無料)
・インデックスファンド(ベンチマークに連動する投資信託)
理由は、コストが高いと、せっかく出た運用成果が吹き飛んでしまうからです。
アクティブファンドだからといって、インデックスファンドより運用成果が高いかというと、実際はそうでもありません。
ベンチマークに連動して動くので、価格の変動要因がわかりやすく、コストも安い点が魅力です。

私自身、運用は基本的にインデックスファンドです。
日経平均株価に連動する商品だけでも何種類もあります。(出している会社が違ったり、ネット専用商品だったりします。)
同じ中身の投資信託であれば、購入時手数料・信託報酬の低い方を、それも同じであれば純資産額が多いものを私は選んでいます。
アクティブファンドも一部持っているので、別の機会にご紹介しますね✿
個人的に、初心者の方にあまりオススメしないのは以下の商品です。
・テーマ型
・バランス型
・毎月分配型(この場合、分配金は再投資しましょう。)
・コストの高い商品
【テーマ型】
今なら「SDGs」や「AI]、「5G」関連企業株などに投資する投資信託です。
トレンドが変わりやすく、一度萎んだら、その後回復しづらいイメージがあります。。
(過去にはヘルスケアやエネルギーなどが流行りました。)
同じ業種だとリスク分散効果も低いので、それであれば個別株の方が良いのかなと思います。
【バランス型】
「国内外の株や債券、不動産に分散投資をすることで、リスクを下げますよ」という投資信託です。
初心者にというより、20~30代の資産形成層の方には、オススメしないという感じです。
実は、バランスファンドは初心者の方こそ始めやすい投資信託として、よく勧められます。
しかし、下げ幅が小さいだけで、相場全体が下がるときは、バランスファンドも下がります。
これからの資産形成を目的とするのであれば、下がっているときは解約しないという前提で、成長見込みの高い分野に投資した方が良いと思います。
そのような相場にも耐えられるよう、当面の生活費は預金などで持っておくようにしましょう。
【毎月分配型】
毎月決算を行い、分配金を出すタイプの投資信託です。
分配金は、運用成果または元本を切り崩して投資家に配分しています。
これも資産形成を目的とするのであれば、受け取らずに投資信託の中で運用し続けた方が、複利効果が期待できます。
毎月分配型でも問題ありませんが、分配金は再投資を選ぶと良いでしょう。
【コストの高い商品】
特に、購入時手数料と信託報酬は重要です。
購入時手数料が3%かかる場合、100万円購入したら3万円確実にマイナスになります。
ノーロードでも優秀な商品が多くある中で、あえて購入しなくても良いと思います。
また、信託報酬も年率0.1%を切る商品があれば、年率2%を超える商品もあります。
運用期間中ずっと引かれるものなので、長期運用する場合は注意が必要です。
中身はほぼ同じ投資信託でも、信託報酬が全然違う!ということがあるので、注意しましょう。
(ランキング上位に入っているような商品は、ここら辺をクリアしているものが多いです^^)
さらに、詳しい紹介をしている記事もあるので、よろしければご覧ください。
運用状況を確認しよう!

つみたての場合は、基本的にほったらかしでOKです。
NISAの枠は、売却してもその枠は再利用できないので、頻繁に入替を行うメリットはありません。
下がり始めていたら、「これからもっと安く買える!ラッキー!」くらいに思うようにしています。
逆に、一般NISAでタイミングを見て購入をしている方は、ある程度運用状況はチェックした方が良いでしょう。
運用状況を確認したい場合は、主に以下の方法があります。
(私は太字部分を主にチェックしています。)
マイページから確認する
ログインしてマイページを見ると、保有商品一覧が確認できます。
詳細ページを開くと、現在の評価額やトータルリターンなどを確認することができます。
深夜0時頃までに更新されることが多いです。
(投資対象が海外のものは、反映が1営業日遅くなります。)
商品ページから確認する
商品ページを見ると、基準価額や純資産額のチャートを見ることができます。
基準価額は投資信託の値段です。
純資産額は、その投資信託の規模です。
買っている人が多ければ増え、売っている人が多ければ減ります。
極端に減っている場合には、注意が必要です。
商品ページ内では、期間別のリスク・リターンなども確認することができます。
これらは、商品選びの際にもチェックするポイントですね。
マンスリー(月次)レポートから確認する
商品ページから、マンスリーレポートを確認することができます。
組入上位銘柄や銘柄数、資産配分など、詳細な情報を見ることができます。
アクティブファンドなどは、運用担当者のコメントが載っており、運用の概況や今後の見通しを確認することもできます。

インデックスファンドの場合は、ベンチマークの名前でネット検索すれば、速報が上がってきます。
その日なぜ上昇・下落したのか、簡潔に報じられているので、そちらをチェックすると良いでしょう^^
【初心者向け】オススメ証券会社3選!

使い慣れている銀行でも良いですが、ネット証券のほうが圧倒的に商品数が多く、利便性も高いです。
手数料の安さも魅力です^^
証券口座は、複数の金融機関で開設することができますが、NISA口座は全金融機関で1つだけです。
(若干手間はかかりますが、金融機関を変更することもできます。)
先に運用したい商品を決めてから、金融機関を決めても良いと思います^^
以下は、初心者の方にオススメできる証券会社の紹介です。
ただし、今後の取引のことを考えると、ネット証券の方が手数料が安く、商品種類も豊富なのでオススメです。
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とはいえ、つみたてNISAで投資可能な商品が1桁しかない・・などは、さすがに不便かと思います^^;
最後に

今回商品の選び方についてもご紹介しましたが、正解はありません。
人が勧めているものでも良いですが、自分が納得できるかどうかが重要だと思います^^
百聞は一見に如かずです。
何か試しに買ってみると、運用状況が気になる→経済に興味が出る、という風に詳しくなっていくものです。
いろいろと悩む前にまずは始めてみるのが、上達への近道かと思います✿
「これから投資信託で運用を始めてみようかな?」という方に、本記事が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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