つみたてNISAは、2024年からの新NISAまで待つべき?制度改正後の内容を解説✿

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こんにちは。主婦投資家のYUICOです。

前回に続き、2022年12月16日に発表された改正後の新NISAについて、わかりやすく解説します✿

今回は、つみたてNISA利用中の方、利用検討中の方に向けた内容です。

「非課税期間が20年のつみたてNISAだけど、今から始めたら少ししか運用できない?」「新NISAが始まったら今のNISAはどうすれば良い?」といった疑問にお答えします^^

\この記事はこんな方にオススメです/

・つみたてNISAに興味があるけど、すぐに始めるべきか悩んでいる方

・2023年からNISAを始めようと思っているけど、「一般NISA」か「つみたてNISA」で迷っている方

・新NISAが始まったら、今のつみたてNISAをどうすれば良いかわからない方

一般NISA利用中の方、利用検討中の方は、以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください^^

つみたてNISAを始める際に、オススメの1冊をご紹介しています✿

そもそもNISAの制度改正とは?

現行の一般NISAは2023年に終了し、2024年からは一般NISAとつみたてNISAをあわせたような、2階建て構造の新NISAが開始される予定でした。

(つみたてNISAは制度延長のみで、仕組みに変更なし)

しかし、2022年12月16日令和5年度与党税制改正大綱」が発表され、大幅にNISA制度が拡充されることになりました。

通常のスケジュール通りであれば、2023年3月までに国会で審議され、無事に法案が成立すると、改正後の内容で2024年1月から新NISAがスタートします。

以前の新NISAの評判は「改悪」との声が多かったのですが、今回の制度改正は「メリットしかない」「使わない手はない」と期待の声も多いです^^

岸田NISA」とも呼ばれる、資産所得倍増プランの柱となる政策です。

2024年からの新NISAはどう変わる?

制度の概要

改正後の新NISAは、「一般NISA」と「つみたてNISA」が一本化されます。

そして、今まで期限付きだったNISA制度の恒久化が盛り込まれています。

現行のつみたてNISAからの変更点は、以下のとおりです。

2階建て構造は撤回となりましたが、私には2階建てに見えます^^;

つみたてNISA利用者からすると、仕組みはとてもシンプルです。

成長投資枠240万円とつみたて投資枠120万円を併せた年間360万円が上限額となります。

すべてつみたてで使おうと思うと、月30万円が上限額です。

(月30万円のつみたてとなると、満額使う方が難しそうですね!)

成長投資枠は、今までの一般NISAに近く、スポット(一括)購入もできます。

月々のつみたてをもっと少なく設定し、余裕のある月や、下落相場で買い増したいときに、スポットで買いに行くことができます✿

また、つみたてNISAのほうが、投資対象の基準が厳しい(※)ため、もう少しリスクの高い商品にチャレンジしたいときなどに、成長投資枠を利用することができます。

※つみたてNISAの投資対象は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託とされています。

投資信託の場合、以下の条件をすべて満たしたものだけが、つみたてNISAで購入できます。

・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと

出典:金融庁ウェブサイト つみたてNISAの概要

私自身も販売手数料や、信託報酬、信託期間などを気にして購入していますが、つみたてNISAでは、あらかじめ条件を満たすものだけが選定されています。

初心者でも始めやすいですね^^

超重要!生涯非課税限度額

今回の改正で最も大きな変更となったのが、「生涯非課税限度額」という枠ができたことです。

生涯非課税限度額とは、1人あたりに設けられた生涯にわたる非課税投資の限度額です。

1人あたり1,800万円で、成長投資枠のみ利用の場合は1,200万円が上限となります。

例えば、成長投資枠で600万円使って、残り1,200万円をつみたてに使うということもできます。

現行のつみたてNISAを満額(年40万円)利用していた方であれば、45年はつみたてられます✿

そして重要なのが、この枠は再利用できます。

途中で一部売却し、枠に空きができれば、年間上限額の範囲内で、また非課税投資することができます。

1,800万円というのは、投資額(取得価額)ベースです。

仮に1,000万円投資して、そのときの評価額が1,200万円になっていたとしても、残りの枠は600万円ではなく、800万円です。

これは現行のNISAと同じなので、イメージしやすいですね^^

常に1,800万円の残高をキープできる方は多くはないと思うので、投資額や投資期間に縛られず、それぞれにあった投資スタイルを考えることができるようになります。

相当思い切った制度だな~という印象です✿

2023年からつみたてNISAを始めるとどうなる?

今からつみたてNISAを始めたからと言って、「2023年中に商品を売却しなくてはならない」「口座を閉じなければならない」というわけではありません^^

新NISAの外枠として、運用を継続できます。

非課税保有期間は、今の制度通り20年です。

2023年112に購入した商品は、2042年12月末までに売却すれば、利益が非課税となります。

それまでに売却しない場合は、課税口座に移すことになります。

ここで少し注意です。

仮に、2023年に40万円で購入した商品の評価額が、課税口座に移すタイミングで60万円になっていたとします。

この20万円に対しては課税されず、60万円からさらに増えた分に対してのみ、売却時に課税されます。

一方で、40万円で購入した商品の評価額が20万円になっていたケースです。

20万円で課税口座に移された資産は、その後40万円に戻ったタイミングで売却した場合、20万を利益と判断され、課税されてしまいます。

運用期間が長いので、忘れてしまいそうですね^^;

口座についてですが、NISA利用者には、2024年以降自動で新NISA口座が開設される予定でした。

しかし、改正案が発表され、つみたてNISAも改正の対象となったり、現行NISA分は外枠で管理~みたいな話も出てきたので、これに関しては変更になる可能性もあります。

証券会社各社としては、今のつみたて設定もそのままに自動で移行できるよう、今はシステム面の確認中かな?と思っています。

2023/01/28 追記

楽天証券からは、いち早く情報が開示されました。

既に、一般NISA・つみたてNISA口座開設済みの方は、2024年以降自動で新NISA口座開設されるそうです。

つみたて設定もそのまま、引き継ぐ方向で調整中のようですよ^^

つみたてNISAと一般NISAとどっち良い?

今から始めるならつみたてNISAと一般NISAどっちが得?

これは投資スタイルによります。

「新NISAの外枠で運用できるなら、上限額の大きい一般NISAの方がお得なんじゃないの?」という気がします。

しかし、一般NISAの非課税保有期間は5年で、新NISAへのロールオーバーはできないとされています。

ジュニアNISAのように、管理するだけの枠が特別に設けられる・・ということがあればよかったのですが、これに関してはできないことが金融庁ウェブサイトに明記されています。

「すぐに40万円以上投資したい」というわけでなければ、無理して一般NISAを使う必要はありません。

ご自身の運用方針に合う方を選ぶようにしましょう^^

つみたてNISAが向いている人

・これからの収入を投資に充てたい人

・相場感に自信のない人

資産形成層向けの投資方法です✿

「目的はないけど、貯めておきたい・・」「子どもの将来の学費に・・」「老後の備えに・・」など長期で運用できる方にオススメです。

それに、今の相場が高いのか安いのかは、誰にもわからないことですよね。

つみたて購入することで、あまり相場を気にしすぎずに投資することができます。

先ほども述べたとおり、つみたてNISAは、長期の積立・分散投資に適した投資信託のみ投資可能です。

逆を言えば、対象外の商品も多いため、先に商品を決めてから選ぶ、というのも1つの選択肢です。

一般NISAが向いている人

・現時点である程度まとまった余裕資金がある人

・相場を定期的にチェックできる人

相場にもよるため、最終的なリターンについて、どっちが良いと確実なことは言えません。

しかし、一般的につみたて購入よりも、一括購入のほうが複利効果が見込めるため、資金効率は良いとされています。

一般NISAでは、スポット購入・つみたて購入どちらも可能です。

相場感に自信のない方は、つみたてと組み合わせながら、数回に分けて投資する、という選択肢もあります^^

また、つみたてNISA対象外の商品を購入したい方は、必然的に一般NISAになります。

最後に

今、注目を集めている新NISAですが、まだ開始までには1年以上あります。

「せっかく興味を持ったのに、よくわからないからすぐ始められない」という方の一助になれば幸いです^^

ジュニアNISAの駆け込み需要についても、以下の記事にまとめているので、お子さんのいらっしゃる方はぜひチェックしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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