【レビュー】「資産形成の超正解100」資産形成の勉強の入門書✿

投資の勉強本
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こんにちは。主婦投資家のYUICOです。

「資産形成の超正解100」を読了したので、レビューします✿

お金周りのことについて学びたい、と思いながらも、まずわからないところがわからない・・という方もいますよね。

本書は「貯める、増やす、稼ぐ、使う」の4つの観点から、100通りの資産形成方法を紹介しています。

これから資産形成を学びたい、学び直したいという方に、ぜひ一度目を通してみていただきたい1冊です^^

\この記事はこんな方にオススメ/

・賢い資産形成方法を学びたい人

・節約術やお金の使い方についても知りたい人

・利害関係のない、金融のプロの意見を聞いてみたい人

この本をオススメする理由

本書の特徴は、女性・ママ目線で書かれているところだと思います。

金融のプロであるFPから「子どもの習い事はこうしたほうが良い」などというアドバイスをもらう機会はそうそうないので、私は興味深く読むことができました✿

もちろん年金や保険、住宅ローンといったファイナンシャルプランニング全般のことも書かれています。

経験に基づいたアドバイスが多く、読んでいて説得力がありました。

chapterが100個もあるので、読破するには少々時間がかかります。

(1個あたり見開き2ページと簡潔ではあります。)

「ゆっくり読む時間が取れない!」という方は、目次やタグを見て気になるところだけ読んでみる、という辞書的な使い方もありだと思います。

利害関係のない金融のスペシャリストの意見を知ることができますよ^^

著者の本音や用語の解説が、欄外に吹き出しで載っているところも、読みやすいポイントでした。

著者のプロフィール

鈴木さや子 (すずき さやこ)

株式会社ライフヴェーラ、みらい女性倶楽部代表。CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士、1級DCプランナー、キャリアコンサルタント(国家資格)。損害保険会社退職後、専業主婦10年超を経て現職。保険や金融商品を一切販売せず、毎日を笑顔で過ごすためのお金・キャリアの情報を発信している。いつでも会いにいけるFPとして、月に数回、スナックデルソーレGINZA(https://delsole.tokyo/)にてママとしても活動中。

引用:資産形成の超正解100 鈴木 さや子 (著)

目次

1 きちんと貯める(貯めるための準備/身の回り ほか)

2 着々と増やす(投資のウォームアップ/NISA ほか)

3 基本は稼ぐ(稼ぎの把握/「扶養家族」という壁 ほか)

4 賢く使う(お金のかけどころ/無形資産 ほか)

気になったchapter3選

気になる項目だけを読んでみる、その場面に直面したら本書で調べてみる、という使い方も良いですが、私はchapter1から1つずつ読み進めました。

自分には無縁だと思い、手を出していなかったこともいくつか紹介されており、つい気になって読み進めてしまいました^^

その中で、印象に残っている3つを紹介したいと思います。

【chapter71】暗号資産を買うなら失う覚悟で

暗号資産といえば、ビットコインが有名です。

このchapterでは「資産形成には向かない」という意味で、どういった資産なのかが紹介されています。

取引所等を通して、円などに交換できることは知っていましたが、対応している店であれば、ビットコインを使ってモノを購入することもできるそうです。

著者も、全額失う覚悟で3万円程度購入し、それが10倍以上にふくらみ、家電を購入した経験があるそうです。

私自身はリスクの高さから手が出せずにいましたが、宝くじ好きな主人に、代わりに暗号資産を試してみてもらいたいなと思いました。

【chapter78】生涯賃金を計算する

女性が大学卒業後、同じ企業、または転職しながらフルタイム正社員で60歳まで働いた場合の生涯賃金は、2億円を超えるそうです。

※退職金を含めず

一方で、大学卒業後、6年間はフルタイム正社員で働き、40歳から60歳までパートタイムで働いた場合の生涯賃金は、3,755万円だそうです。

「だから女性はフルタイム正社員で働いた方が良い」と言われると、正社員というカードを手放し、育児をしている私はそのまま本を閉じたくなりますが、そうではありません。

このchapterで、著者は以下のように述べています。

かつて会社員だった私は、仕事のストレスも多くスーツが血だらけになるほどアトピー性皮膚炎に悩まされ、結婚して即専業主婦の道を選びました。その後ゆっくり休んだことで心身ともに健康になったため、その選択は正解だったと思っており「どんなときも働くべき」とは全く思っていません。人生にはお休みも必要なのです。

その後の人生を考えて、どの時期にどのように働いて必要なお金を手に入れようかとイメージしましょう。そして具体的な計画を時系列に立てることで、イメージを実現できる可能性がぐんと高まりますよ。

引用:資産形成の超正解100 鈴木 さや子 (著)

10年間社会から離れていたにもかかわらず、現在は起業して活躍している著者の姿を見ると、焦る気持ちよりも今目の前のことを頑張ろうという気持ちになりますね。

また、この生涯賃金の数字を見て「今やっている投資が上手くいかなかったら、正社員で働けるところを探してみるのも良いかな?」というモチベーションになりました^^

【chapter97】大切な人との時間を大事にする

お金を「賢く使う」の中で、モノを買うのではなく、思い出を増やすために使うことを著者は勧めています。

子育て中の人から教育費の相談をいただくときに、よく「娯楽費は減らした方がいいですか?」と聞かれます。子どもが小さいうちは娯楽費の割合を上げてもいいというのが私の答えです。子どもと一緒に過ごせる時間は、成長とともに少なくなっていくからです。

引用:資産形成の超正解100 鈴木 さや子 (著)

家計が厳しくなったとき、真っ先にカットしてしまいそうな娯楽費ですが、経験者の言葉は重みがありますね。

本書を読んだ後、両親と「中学生に上がった頃から、毎年恒例だった旅行に行かなくなったよね」と思い出すきっかけになりました。

子どもの成長はあっという間ですから、優先順位を考えるときには参考にしようと思えた話でした。

こういった内容は、FP相談などで話す内容ではないので、FPとして・先輩ママとしての意見を知ることができる良い機会でした。

この本がオススメの人

年齢性別問わず、どなたでも読んでいただける本ですが、特に30代女性には参考にできる部分が多いと思います。

著者自身も家計管理が苦手で、専業主婦で稼げない時間を過ごしてきました。

だからこそ、女性が感じるお金とキャリアの不安をなくすコツをアドバイスしてくれます。

逆にオススメできない人としては、FP資格を持っているくらい既に知識のある方です。

幅広く触れられている反面、1つの項目に対しては見開き2ページで簡潔に説明されているので、新しく学べることは少ないかもしれません。

FP資格を取るくらいであれば、お金とキャリアに関する考えもしっかりとお持ちだと思います。

とはいえ、著者の個性がよく出ている本なので、先輩主婦の技や人生観目当てに読んでみても面白いと思います^^

資産形成について、あまり知識がないという方には、本当にオススメです^^

「どのくらいの年収ならどのくらいの家が買えて、頭金にどのくらいのお金が必要になるのか・・」など、知っておきたい情報が幅広く紹介されています。

感想

私自身、節約が苦手なので、当ブログでは「増やす」をメインに紹介しています。

そのため、資産形成のコツを幅広く紹介している本書の内容には感心するとともに、自分には真似できないな、と思う部分もありました。

例えば、chapter17では「朝、天気予報を必ず見る」ことが勧められています。

1本800円の傘を年3回買ったら、10年で2.4万円になるからということです。

私も天気予報は朝必ず確認しますが、バタバタしていてうっかり傘を忘れてしまうことはあります。

そこで、「ああ・・800円もかかってしまった」とストレスを感じるよりは、「800円くらい誤差誤差!」と言えるくらいに稼ぎたいと思っています。

一方で、カバンに必ず折りたたみ傘が入っていて、このようなときに対応ができる人もいます。

「貯める」ができない人は「稼ぐ」を頑張れば良いですし、「稼ぐ」ができない人は「貯める」を頑張れば良いと個人的には思っています。

その点、本書では100通りもの資産形成の方法が紹介されています。

すべてを真似できなくても、自分に合った資産形成方法がきっと見つかる一冊です^^

まとめ

本書の特徴をまとめると、以下のようになります。

  • 「貯める、増やす、稼ぐ、使う」の観点から、100通りの資産形成のコツや考え方を紹介
  • ファイナンシャルプランニング的なテーマから、フリマアプリなど身近な話題まで幅広く網羅
  • 著者の経験や、FPとして多くの人をみてきた経験を元にしたアドバイス

30代女性、特に資産形成についての知識が浅い方に、オススメしたい一冊です。

年金、保険、住宅ローンといったファイナンシャルプランニング的な内容については、一通り紹介されているので、一冊手元に持っておくと、将来必要なときに役立つと思います。

さらに、30代女性から見ると、専業主婦からFPに転職した著者のアドバイスも響くと思います^^

気になった方はぜひ手に取ってみてくださいね✿

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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