【評判・比較】楽天・S&P500とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)どっちが良い?

長期投資を学ぶ
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こんにちは。主婦投資家のYUICOです。

S&P500に投資しようと思ったときに、よく名前を聞くのが「楽天・S&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。

どちらに投資をした方が、メリットがあるのか気になりますよね。

本記事では、「楽天・S&P500インデックス・ファンド(愛称:楽天・S&P500)」と「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)米国株式(S&P500)」を徹底比較します。

「楽天・S&P500」には、楽天ポイントの還元などのメリットもあるので、あわせてご紹介しますね。

\この記事はこんな人にオススメ/

・楽天証券で「S&P500連動型の投資信託」を購入したい人

・既に「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」に投資している人

・新商品「楽天・S&P500インデックス・ファンド」について知りたい人

\そもそもS&P500って?という方はこちらで解説しています/

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楽天・S&P500インデックス・ファンドとは?

楽天・S&P500」は、「S&P500インデックス (円換算ベース)」に連動する投資成果を目指す投資信託です。

2023年10月27日に、新しく運用が開始されました。

正式名称は「楽天・S&P500インデックス・ファンド」です。

2024年5月現在、購入できるのは、楽天証券と三井住友信託銀行の2社となっています。

評判・評価

早速ですが、運用開始から約7ヵ月が経った「楽天・S&P500」の評価を見ていきましょう。

ランキング 

まずはじめに、楽天証券の全銘柄ランキングです。

買い付けランキング 3位

積立設定件数ランキング 3位

買い付けランキングは、記事公開時(2023年12月)6位でしたが、その後3位に浮上しました。

2位のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)には及びませんが、注目度の高い商品であることがわかります。

純資産額の推移 

純資産残高を見れば、どれだけのお金がこのファンドに集まっているかがわかります。

下のグラフの緑の部分が、純資産残高です。

運用開始から1年に満たないにもかかわらず、2,000億円を突破。

現在も右肩上がりに資金が流入しています。

出典:楽天証券 楽天・S&P500インデックス・ファンド 2024.05.24時点

口コミは?

金融系インフルエンサーやブロガーは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」派の方が多いように思います。

理由は、「eMAXIS Slimも十分コストが安い」であったり、「長期投資するなら実績がある方を選ぶ」といった内容です。

一方で、Yahoo!知恵袋を覗くと「楽天S&P500」派の方も一定数います。

こちらは、「楽天・S&P500の方がコストが安い」「ポイントがもらえるからお得」といった理由でした。

それでは、具体的にコストやリターンを比較していきます^^

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【比較】楽天・S&P500とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)

S&P500連動型の投資信託の中で、現在最も人気の高い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と新商品の「楽天・S&P500」を比較します。

YUICO
YUICO

楽天証券でS&P500に投資したいと思ったら、まずこの2銘柄が候補に挙がります。

運用会社

「楽天・S&P500」の運用会社は、楽天投信投資顧問です。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の運用会社は、三菱UFJアセットマネジメント(旧:三菱UFJ国際投信)です。

運用管理費用(信託報酬)

どちらも購入時手数料・信託財産留保額はかかりません。

コストの低さで有名なeMAXIS Slimシリーズですが、「楽天・S&P500」はそれを上回ります。

楽天・S&P500

年率0.077%(税込)

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

年率0.09372%以内(税込)

※信託報酬は、投資信託の中から日々差し引かれるものなので、別途かかるわけではありません。

設定当初は同じ水準でしたが、楽天・S&P500が2023年12月1日付で、信託報酬の引き下げを行いました。

YUICO
YUICO

価格変動などを考慮しない、かなりざっくりとした説明になりますが、

投資信託を100万円保有したとして、年間で770円差し引かれるか、937円差し引かれるか、という違いです。

年間1万円かかるファンドも普通にあるので、どちらを選んでも気にならないくらい安いです。

実質コストは以下の通りです。

楽天・S&P500

決算前のため不明

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

年率0.108%(2022年4月26日~2023年4月25日)

実質コストとは?

信託報酬に加え、売買委託手数料や、有価証券等を海外で保管した際に、海外の保管機関に支払われる費用などを含めた費用のことです。

最終的に支払った費用は、投信運用会社HPの運用報告書から確認できます。

信託報酬等のように事前に示されるものではないので、証券会社の商品ページや目論見書から確認はできません。

(「隠れコスト」とも言われていますが、隠しているわけではありません^^)

トラッキングエラーとリターン

トラッキングエラーとは、ファンドとベンチマークのリターンの乖離のことです。

0に近いほど、ベンチマーク(S&P500)に連動した運用ができていることを意味します。

YUICO
YUICO

楽天証券では、商品ページ下部「リスクリターン(税引前)詳細」で確認できます。

直近の月次レポートを参考に比較します。

【騰落率】

楽天・S&P500eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
ベンチマーク
1か月1.0%1.0%1.0%
3か月10.8%10.8%10.7%
6か月29.6%29.7%29.5%
1年46.6%46.3%
3年81.8%80.8%
設定来28.3%188.3%28.3%185.6%
月次レポート(2024年4月30日時点)を基に作成

どちらもベンチマークにほぼ連動した運用ができていますね。

YUICO
YUICO

1点注意です。

eMAXIS Slimは、長期で見るとベンチマークよりも高いリターンを出しています。

しかし、以前マイナスに振れた際には、ベンチマークよりも大きな下落になっていました。

そういったリスクもあることを理解した上で、選ぶようにしましょう。

ちなみに、チャートで比較するとこんな感じです。

【2023年10月27日〜2024年5月24日】

出典:楽天証券HP 銘柄比較 2024.05.24時点

青が「楽天・S&P500」オレンジが「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」だったのですが、一致しすぎて1本の線に見えますね^^;

数値を確認すると、「楽天・S&P500」が運用を開始した2023年10月27日からでは、「eMAXIS Slim」のほうがわずかにパフォーマンスが良いです。

「楽天・S&P500」は運用開始から日が浅く、資金も急激に増えている状況です。

安定してベンチマークに連動させられるかどうかは、今後も運用実績を見てみないとわかりません。

ベンチマークに連動した運用ができれば、コストが安い「楽天・S&P500」のほうがリターンが高くなる可能性は十分にあり得ますね。

YUICO
YUICO

大手ネット証券の主力となる商品なので、過度な心配はいらないかな?というのが、個人的な感想です!

楽天「投信残高ポイントプログラム」

楽天証券では、対象商品の保有残高に応じて、ポイントバックされます。

出典:楽天証券 投信残高ポイントプログラム 2024.05.24確認時点

よくある「ただし上限いくらまで」という注意書きもありません。

コストの安さに加えてポイントバックもあるのは、魅力的ですね!

YUICO
YUICO

ただし、ポイントは再投資に充てない限り、複利効果はありません。

今のところ長期で貯蓄するものでもありません。

単純に運用管理費用(信託報酬)から引いて計算する・・という風に考えるのは、オススメできません。

ちなみに、プログラム詳細ページから、以下の文言を見つけました。

一般的に投資信託に係る運用コストとしては、信託報酬の他にも売買委託手数料やその他費用(保管費用等)など、投資信託財産を通じて間接的にご負担いただく費用があります。信託報酬率につき他社類似ファンドが引き下げを行った場合、当ファンドの信託報酬率も見直しを行い、業界最低水準にすることを目指します。ただし、これを実現することを保証するものではなく、また、他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、業界最低水準ではない期間が存在する点、ご留意ください。

引用:楽天証券 投信残高ポイントプログラム

一般的に、規模の大きい投資信託の方がコストを下げやすいのですが、楽天の力にも期待してみたくなりますね。

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純資産額 

純資産額は、投資信託の規模を表します。

2024年5月24日現在の純資産額は、以下のとおりです。

楽天・S&P500

1,811億76百万円

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

4兆5,920億37百万円

YUICO
YUICO

どちらも十分な規模です!

ちなみに、記事公開時(2023年12月)からの純資産額の推移は、このようになっています。

楽天・S&P500

118億56百万円1,811億76百万円

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

2兆9784億83百万円4兆5,920億37百万円

YUICO
YUICO

1,000億円以上も増えた楽天・S&P500もすごいけれど、2兆円近く増えたeMAXIS Slimの人気は凄まじい!

純資産額が大きいということは、コスト面でもメリットがあります。

以下は、三菱UFJアセットマネジメントの野尻氏のコメントです。

ファンドの投資資産の売買コストについては、複数の会社に注文を出して、コストの最も安い会社に発注している。また、為替のようにオファー・ビット(売値・買値)にコストが織り込まれているものについても、有利な条件を提示する会社を探す。さらに、保有株式を証券会社等にレンディング(貸株)することで、貸借料を獲得し、コストの埋め合わせに充てている。

 こうした対応は、いずれも運用規模が大きいほど交渉力が高まり、お客さまにメリットをより享受していただきやすくなる。純資産額の大きいファンドには、アドバンテッジ(強み)がある。

引用:時事フィナンシャルソリューションズ 「インデックス・ファンド、運用の工夫を競う=コスト下げ、連動性を高める-三菱UFJ国際投信・野尻氏」 2022年03月24日 09時00分

現時点で、信託報酬が安いのは「楽天・S&P500」ですが、将来的に「eMAXIS Slim」がさらに引き下げてくる可能性もあります。

何より、最終的な実質コストが出るまでは、どちらのコストが安いかは判断しかねます。

運用方法

マザーファンド方式

楽天・S&P500

ファミリーファンド方式と言って、複数のベビーファンドと呼ばれる投資信託からお金を集めて、マザーファンドと呼ばれる投資信託に投資します。

この場合、「楽天・S&P500インデックス・ファンド」がベビーファンドです。

マザーファンドが一括して株式に投資するため、大規模で効率の良い運用が可能となります。

出典:楽天・S&P500インデックス・ファンド  投資信託説明書(交付目論見書)使用開始日:2023年12月1日

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

同じくファミリーファンド方式を採用しています。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」がベビーファンドで、「S&P500インデックスマザーファンド」に投資します。

出典:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)投資信託説明書(交付目論見書)使用開始日 2024.1.25

投資比率

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、先物取引等を利用し、投資比率が100%を超えることがあります。(今回は超えていませんでした。)

【eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の資産構成】

実質外国株式100%
(内 現物)98.4%
(内 先物)1.6%
コールローン他-0.0%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 月次レポート(2024年4月30日時点)を基に作成

基本的に現金を残さない分、効率の良い運用ができますが、値動きも大きくなる傾向があります。

目論見書を見ると「楽天・S&P500」も同様の仕組みのようです。

【楽天・S&P500の資産構成】

楽天・S&P500インデックス・マザーファンド100%
短期金融資産等-0.0001%
楽天・S&P500インデックス・ファンド 月次レポート(2024年4月30日時点)を基に作成

※追加設定の計上タイミングと購入処理タイミングのずれ等によって、100%を超えることはあります。

※短期金融資産は、流動性の確保や次の投資の待機資金として、一時的に置いておきたいときなどに使います。

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【まとめ】結局どっちがいい?

長くなりましたが、「楽天・S&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」では、どちらに分があるのでしょうか?

高いリターンを出しているのは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。

よりベンチマークに連動していたのは、「楽天・S&P500」でした。

ただし、どちらも僅差ですし、まだデータが少ないです。

コストやポイント還元重視の人は「楽天・S&P500」

実績重視の人は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

といった感じになるのかなと思います。

とはいえ、銘柄の変更はいつでもできます。

今後の運用状況を見ながら決めるのも良いと思います^^

本記事も、随時更新していく予定ですので、参考にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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\当ブログでは、日経平均連動型の投資信託・ETFに投資した成果を公開しています/

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